気づかないうちに人に不快感を与えているかもしれない

「 香害」という言葉をご存知でしょうか

香害という言葉があるのをご存知でしょうか。ウィキペディアにはこう書かれています。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%A6%99%E5%AE%B3

香害とは、香水や香り付き洗濯洗剤・柔軟剤などの香料に含まれる香り成分に起因し、頭痛やアレルギーなどの症状が誘発され、健康に害を受けることである。

テレビを見ていると香り付きの柔軟剤のCMは多く流れています。また、お店に行けば様々な香り付き柔軟剤が所せましと並べられています。香り付き柔軟剤の人気の高さを表しています。

各社の競争の激しさも感じます。持続性や熱に反応するものなど、各社がそれぞれ特徴のある商品を生み出しています。そのせいか、ほんのり漂う程度の柔軟剤の匂いが、最近は匂いがキツイと感じることもあります。

匂いも人によって感じ方が違う

匂いをどう感じるかは、人によって違います。私も香水など、キツイ匂いは苦手です。車など閉鎖的な空間にいるときには、鼻が痛くなるのです。

この「香害」という言葉があるようにそう感じるのは私だけではないようです。実際、作業員の柔軟剤の匂いがお店の方からきつすぎるとクレームになった事例もあります。

香水も香り付き柔軟剤もほのかに漂う程度であれば、良い香りです。しかし、匂いが強ければ人に不快感を感じさせてしまう。さらに、成分が健康に害を与えてしまうということが起こっているわけです。

香水も香り付き柔軟剤も、元々は汗などの悪臭で周囲に不快感を与えないためのもの。

にもかかわらず、それが人に不快感を与えてしまうというのは、皮肉なものですね。

私達エンジニアも他人ごとではない

パワハラやセクハラなど、30以上もあると言われている「〇〇ハラ」。その中にテクノロジーハラスメント(テクハラ)という言葉があります。

テクハラとは、パソコンなどの機械操作に慣れている社員が、機械に疎い社員に対して専門用語を使い、馬鹿にしたりするなどの嫌がらせをすることだそうです。

特に、部下から上司に行われるパワハラとしても知られているそうです。

専門用語も嫌がらせに感じてしまうことがあるのです。意図的にしている人はともかくとして、私たちも香害と同じように人に不快感を与えていることがあるのかもしれません。

教えてもらえなければ一生気づかない

香害もテクハラも、共通しているのは、自分で気づきにくいということです。エンジニアは当たり前の様に専門用語を使っています。それゆえ、専門用語だと気づいていない場合もあります。

エンジニア同士で話しているときは、専門用語を使った方がその方がスムーズでちゃんと伝わります。問題は、非エンジニア系を相手に伝えるときです。お客様や営業などの他部署の社員と話すとき、専門用語だという意識がなければ、当然専門用語で話すでしょう。

だから、悪気なく専門用語を沢山話してしまい、非エンジニア系や機械に弱い人からバカにされていると感じたという誤解をうけるわけです。

そして、香り付き柔軟剤の匂いを指摘されたように、それは相手が言ってくれればわかります。しかし、自分では当たり前。悪いことではないので気づくことができないのです。

小学校5年生でもわかるように話す

セミナーをするとき、人に説明するとき「小学校5年生でもわかるように話す」ということを教わったことがあります。

実際に小学校5年生に向かって話すように話したら、かえって相手はバカにされていると思うでしょう。

しかし、それくらいかみ砕いて話をすることが大事だということの教えだと私は考えています。何が専門用語なのかは「小学校5年生でもわかるように話す」という視点で考えると気づくことができます。自分自身でやってみることから始めてみてください。