相手の理解を得るためには。日常が大事です。

2019年6月13日

知識ある者は、理解されるよう努力する責任がある。

知識ある者は、理解されるよう努力する責任がある。素人は専門家を理解するために努力すべきであるとしたり、専門家は専門家と通じれば十分であるとするのは、野卑な傲慢である。

経営者の条件

ドラッカーの著書『経営者の条件』 に書かれている言葉です。私たち技術系の仕事も専門家の一人です。専門家と呼ばれるのは、技術系の人だけではありません。それぞれがその仕事については専門家です。

そう考えると、企業は、専門家の集まった組織と言ってよいでしょう。営業の専門家がいて、技術の専門家がいて、企画の専門家がいる。そして、企業を運営するために人事の専門家がいて、経理の専門家がいる。それぞれの専門性を活かして組織が運営されています。

しかし、ドラッカーの言う「素人は専門家を理解するために努力すべきであるとしたり、専門家は専門家と通じれば十分という状態」になっていないでしょうか。

それぞれの専門分野でのみ情報を共有し、それぞれの立場や考えを理解していない。その結果、意見の違いでいがみ合いになったり、お互いが自分には関係ないと無責任になっているということは起こっていないかということです。

「理解されるために努力すべき」というドラッカー言葉は組織のコミュニケーションという点でも当てはまると私は考えています。つまり、「相手に伝わるように努力しているか」「相手が受け入れられるように伝える努力をしているか」という意識が大切であるということです。

ちゃんと伝えている

必要なことは伝えている。それぞれがそう思っていることでしょう。しかし、伝えることと伝わることは違います。

相手が理解し、受け止めて初めて伝わったと言えます。伝えることは大切です。しかし、「どう伝えるか」はもっと大切です。とはいっても、ただ、説得力のある伝え方のテクニックを身に着けたとしても、相手に理解され、聞き入れられるとは限りません。

相手があなたの話を受け入れる気持ちになれるかが問題だからです。

言っていることが正しいのはわかる。しかし、受け入れる気になれない。そんな気持ちになった経験はないでしょうか。

あなたの話を聞きたいと感じているか

何を話すか、どう伝えるかも大切ですが、それと同じように大事なのが、相手があなたの話を受け入れようとする姿勢です。

そして、それは、日常であなたがどう思われているかということが大きく影響してきます。

普段から相手にどんな姿勢で対応しているか、それによって、あなたがどう思われているか。そこに意識を向けることが大切です。

普段から自分勝手と思われていれば、話は聞き入れられないでしょう。また、胡散臭い、自分の利益ばかり考えている、否定的な態度であると相手が感じていれば、受け入れる気にはなれないはずです。

この人の話なら聞けるが、この人から言われても受け入れる気にはなれないと感じたことがあるのではないでしょうか。

組織には上下関係や力関係が存在します。その関係性だけで相手に受け入れられていたとするならば、その関係性が崩れたときには受け入れられないでしょう。また、一旦受け入れられたとしても、その実行力は低く思った通りの結果にはならないでしょう。

「この人の言う事なら受け入れよう」「やってみよう」と思われる存在であることが大切です。