悪気がなくても、相手のことを意識しなければ嫌がらせになる

2019年6月13日

正論オジサン

かつてに比べ、商店街は激減しています。あなたの住む町でもシャッター街となっているところも多いのではないでしょうか。

ある地方にある商店街でのことがテレビで取り上げられていました。「正論オジサン」と名付けられた89歳の男性の行動についてです。

歩道に面した店舗が続く商店街では、歩道に商品が置いてある光景を見たことがある方も多いのではないでしょうか。この正論オジサンは、そのことについてお店に法律違反だと注意をし自ら看板を撤去したりといった行為をし商店街の方ともめているというのです。

番組では、正論オジサンにインタビューもされていました。この男性の言っていることは間違っていません。しかし、一部では行き過ぎた行動もあるようで精神的な苦痛から現在休業しているお店もあるのだそうです。

行政もこの男性に少し融通を聞かせたらどうかと打診をしているようですが、男性は一向に聞く気はないようです。正しいことを主張しても、その方法が間違っていれば相手には圧力をなり、ハラスメントと言われてしまうと言う事です。

電車の中刷りに批判殺到

関西の電車の中づり広告についての批判も取り上げられていました。

「はたらく言葉たち」という題で

働く人への啓蒙(けいもう)メッセージを掲載したものだが、「時代にそぐわない」「不愉快だ」といった声が多く寄せられ、鉄道会社は広告をとりやめることを決めました。

明治から数えて5つ目の元号を走り始めた令和の節目に、働く全ての人を応援する企画列車「 #ハタコトレイン 」を運行します。様々な業界・世代の働く人々の思いを紡いだ言葉集「はたらく言葉たち」とコラボし、仕事に誇りと志を見出す人々の言葉たちで電車内をジャックします!

阪急電鉄公式Twitter

良い試みだと思いますが、強く批判される結果となってしまいました。

「毎月50万円もらって毎日生きがいのない生活を送るか、30万円だけど仕事に行くのが楽しみで仕方がないという生活と、どっちがいいか。 研究機関研究者80代」「私たちの目的は、お金を集めることじゃない。地球上で、いちばんたくさんのありがとうを集めることだ。 外食チェーン経営者40代」

こういった言葉が中吊り広告に書かれたことで、電車の利用者から「疲れてる時に見たら普通に吐き気する」など不快いに思うと意見が出しまったのです。

自分の気持ちがネガティブになっていてその自分を何とかしたいと考えている人が、自ら進んでこの言葉を本などで読めば不快には思わないでしょう。

しかし、疲れていて毎日が精一杯という状態でこの言葉を聞けば不快な思いをすることにつながるかもしれません。しかも車両の中がそういった言葉で埋め尽くされていたら「吐き気がする」と思うのも普通かもしれません。

相手が受け止めてこその意味がある

正論を言う男性は不法行為ともとられる行動をとっています。電車内の中刷り広告と同列に並べて考えることではないかもしれません。しかし、共通している点があります。

それは悪気がないということです。中づり広告に関してはむしろ、電車の利用者に敬意をもち、良かれと思ってやったことです。

法律を持ち出し正論で人を責める男性も「自分は間違っていない」という気持ちを持っています。

良かれと思ってやったことでも、相手にとっては苦痛だったりすることもあります。また、同じ人でもタイミングによっては余計なお世話と感じることもあるということです。

特に、正論には気を付けなければなりません。

相手のために、世の中のためにという自分の主張は素晴らしいことです。しかし、心の片隅に余計なお世話になることもあるという意識を持っておくことも大切です。